アフターピルの仕組みとは?
アフターピルは、主に排卵を止める、または遅らせることによって妊娠を回避すると考えられています。アフターピルを服用すると、排卵直前に起こるLHサージ(卵胞を育てるホルモンが多量に分泌される状態)を止める、または遅らせることができ、多くの場合はこの効果が5日以上続きます。そのため、排卵前にアフターピルを服用することで、5~7日程度は排卵が抑えられるとされています。
一方で、アフターピルの服用前に排卵が起こっていた場合でも避妊効果を期待できるとされています。これは、アフターピルの服用によって子宮頸管粘膜の性質が変わり、精子の侵入を防いだり、着床を阻害したりするためだと考えられています。
アフターピルの効果を得るための正しい飲み方とは?
避妊効果を得るためには、無防備な性交が行われてからできるだけ早くアフターピルを服用する必要があります。たとえば、国内で承認されているノルレボの場合、基本的に性交から72時間以内に服用する必要があり、服用時間が早いほど妊娠阻止率も高まります。無防備な性交が行われてから服用までの時間と妊娠阻止率の関係は以下のとおりです。
- 24時間以内:95%
- 24時間超~48時間以内:85%
- 48時間超~72時間以内:58%
ただし、72時間以上経ったらまったく効果がなくなるというわけではなく、その後もある程度は避妊効果が期待できるとされています。
さらに、120時間以内の服用で効果が期待できる、エラといったアフターピルもあります。エラは日本では承認されていませんが、海外では一般的に使用されていて、日本でも一部のクリニックで扱っています。そのため、無防備な性交から72時間以上経ってしまっていても、あきらめずに受診することが重要です。
また、アフターピル服用後には副作用が現れることがあります。主な副作用は消退出血(女性ホルモンの低下によって子宮内膜がはがれて起こる出血)、不正子宮出血、頭痛、悪心などですが、まれに嘔吐することがあります。
服用から2時間以内に嘔吐してしまった場合は薬の成分が体外に排出されている可能性があるため、すぐにもう1錠追加で服用する必要があります。クリニックによっては、アフターピルの処方時に吐き止めも一緒に処方してもらえる場合もあるため、心配な場合は医師に相談するとよいでしょう。
アフターピルの効果はどのように確認するの?
アフターピルで避妊が成功したか確認する最初の方法は、消退出血の有無です。消退出血とは、女性ホルモンの量が低下することで子宮内膜がはがれて起こる出血のことで、通常の生理も消退出血の一種です。
アフターピルを服用してから3日程度経過すると、消退出血が2~3日の間続きます。消退出血が起これば妊娠している確率は低いと考えられます。ただし、消退出血が起こらない人がいたり、消退出血ではなく不正出血の可能性があったりするため、避妊効果が得られたと断定できるのは、消退出血の後に生理がきてからとなります。
アフターピルの服用によって、服用者の半数程度は生理が予定より数日前後ずれるため、数日の遅れで過剰に心配する必要はないでしょう。ただし、予定よりも7日以上生理が遅れている場合は、妊娠の可能性もふまえて検査や受診を検討する必要があります。
アフターピルの効果を得るためには適切な飲み方を!
アフターピルは排卵を止めたり、遅らせたりすることによって避妊効果をもたらす薬です。また、排卵後の服用でも子宮頸管粘膜の性質を変えて精子の侵入を防いだり、着床を阻害したりすることで避妊効果を期待できます。
ただし、十分な効果を得るためには無防備な性交が行われてから一定時間以内にアフターピルを服用する必要があります。そのため、できるだけ早く婦人科などを受診しましょう。忙しくて通院時間が取れない人や直接病院へ足を運ぶのはハードルが高いという方は、医療機関の行うオンライン診療の利用を検討するとよいでしょう。
また、日ごろから低用量ピルを服用していれば、飲み忘れがない限りアフターピルが必要になることはありません。低用量ピルは正しく服用すればアフターピルよりも高い避妊効果が期待できます。低用量ピルは、アフターピル服用後であっても、すぐ服用を開始できるため、医師に相談してみるのもよいでしょう。
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