低用量ピルが避妊効果を発揮する時期と注意点
低用量ピルは、生理1日目から飲み始めるものと生理が始まった週の日曜日から飲み始めるものがあり、種類によって避妊効果を発揮する時期が異なります。
誤った知識により自己流で服用すると、ピルを飲んでいても妊娠してしまう可能性があるので注意が必要です。
生理1日目から飲み始める“Day1スタート”の低用量ピルは当日から
生理1日目から飲み始める“Day1スタート”の場合は、服用当日から避妊効果が期待できます。
ただし、1日目から効果があるといっても、その日から毎日正しく服用することが重要です。毎日飲み続けることで確実な避妊効果が持続します。
サンデースタートの場合は服用開始7日目以降から
生理が始まった週の日曜日から服用を開始する“サンデースタート”の場合、ピルによる確実な避妊効果が期待できるのは服用開始から7日目以降です。服用開始から7日間は確実な避妊効果が保証できないため、コンドームなどのほかの避妊方法を併用しましょう。
28錠タイプは休薬期間でも避妊効果は持続
28錠タイプのピルを服用している場合、服用開始から22日目~28日目は休薬期間に入り、この休薬期間にはホルモンの含まれていない偽薬(プラセボ錠)を服用しますが、その間も避妊効果は継続します。ピルの服用を中止するまで、99%以上の高い避妊効果が続きます。
24時間以上飲み忘れると避妊効果が弱まる
ピルは飲み忘れてから24時間以上経過すると、避妊効果が弱まる可能性があるので注意してください。
飲み忘れてから24時間以内であれば、気付いたときにすぐ服用し、その日の薬も併せて2錠飲めば問題ありません。
48時間以上経過した場合は緊急避妊ピルも検討して
最後に服用した時間から48時間以上経ってしまった場合、7錠以上服用し続けるまではコンドームを使用して避妊するか、性交を避けるようにします。
第1週に服用を忘れた場合で、休薬期間もしくは第1週に性交を行ったときは、妊娠の確率を最小限にするためにも緊急避妊を検討しましょう。
ピルの種類による避妊効果の違い
ピルの種類は、1錠中に含まれるエストロゲン量により、高用量ピル・中用量ピル・低用量ピル・超低用量ピルに分けられます。
高用量ピル、中用量ピル、低用量ピルのいずれも避妊効果がありますが、一般的には低用量ピルが使用されます。中用量ピルはアフターピルとして緊急避妊目的として使用される場合がほとんどです。
低用量ピルにはトリキュラーやマーベロンなどさまざまな種類がありますが、どのピルでも毎日1錠を忘れずに服用することで99%以上の高い避妊効果を得られます。
種類によって避妊効果が変わってしまうことはないため、避妊効果を発揮させるためには正しく服用していることが重要です。
低用量ピルで確実な避妊効果を得る服用方法
低用量ピルはどの種類でも99%以上の避妊効果が得られます。しかし、正しい方法で服用しなければ、きちんとした避妊効果を得ることはできません。
確実に避妊効果を得るための正しい服用方法
低用量ピルで99%以上の避妊効果を得るためには、毎日1錠を忘れずに飲み続けることが重要です。
また、ピルの種類が“Day1スタート”と“サンデースタート”のどちらに当てはまるかでも避妊効果を得られる時期が異なるため注意しましょう。
- Day1スタートの場合
生理1日目から飲み始めるピルで、服用1日目から避妊効果を得られます。 - サンデースタートの場合
生理が始まった週の日曜日から服用を開始します。避妊効果は“7日目以降”から発揮されるため、服用開始から7日目までは性交を控えるかコンドームを使用して避妊するようにしましょう。
ピルを飲み忘れた場合の正しい対処法
毎日1錠をきちんと服用することで99%以上の避妊効果を得られる低用量ピルですが、飲み忘れてしまった場合は正しい対処法を取らなければいけません。
- 飲み忘れたのが1錠で、直前の服用から24時間以上経過した場合
気付いた時点ですぐに飲み忘れたピルを服用し、残りはいつも通り服用する。 - 2錠飲み忘れて48時間以上経過した場合
飲み忘れた錠剤のうち1錠を服用し、残りを通常通り服用しましょう。
この場合、確実な避妊効果が得られるとは言い切れないため、性交を避けるかコンドームを使用するなど別の避妊方法を取り入れましょう。
また、飲み忘れたことに気付かず性交渉をしてしまった場合は、緊急避妊ピルを検討しましょう。
飲み忘れたのが休薬期間の偽薬であれば、飲まなくても体に影響はありません。飲んだものとして扱い、予定通りに次のシートを飲み始めて構いません。
低用量ピルの避妊効果発揮時期はスタート方法によって異なる
低用量ピルはどの種類でも、毎日1錠を正しく服用していれば確実な避妊効果を得られる薬です。しかし、“Day1スタート”と“サンデースタート”という飲み始め方法の違いによって、避妊効果を発揮する時期が異なります。
自分の処方されたピルがどちらのタイプなのか分からない場合などは、医師へ確認したり、相談したりするようにしましょう。
すぐに病院へ行けない、なるべく病院へ行きたくない方などは新型コロナウイルスの蔓延(まんえん)により活用が広まっているオンライン診療が便利です。対面で医師の診察を受けられないデメリットはありますが、自宅で気軽に医師以外の誰とも顔を合わせずに受診でき、処方されたピルも自宅で受け取ることができます。
ピルによる副作用や飲み忘れによる影響が心配なときも、その場で医師に相談できるので安心です。自分の体を守るためにもオンライン診療を活用してみてください。
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