ピルの基本的な服用方法と注意点
ピルは基本的に1日1錠を毎日服用することで確実な避妊効果を発揮できる薬です。
毎日忘れず服用することが大切な薬なので、飲み忘れを防止するためにあらかじめ服用時間を決めておきましょう。
また、ピルは血栓症のリスクや、体調によって吐き気や頭痛、不正出血などの副作用が出ることもある薬のため、定期的に検査や検診を受けることも重要です。
さらに定期的に検査や検診を受けることで、確実な避妊効果を発揮できているか、ホルモンバランスは整っているかなど、ピルが正しく作用しているかを確認でき、体調の変化や不調を常にチェックすることができます。
そのため、最初に受診・処方をしてもらった医療機関で、定期的な検診、継続的にピルの購入をすることが望ましいでしょう。
ピルを飲み忘れた時の対処法について
ピルはある程度決まった時間に1日1錠を服用する決まりがある薬。飲み忘れた場合のパターンに応じて正しい対処が必要です。
いつもの時間に1錠飲み忘れ、24時間以内に気づいた場合
ピルを1錠飲み忘れて、24時間以内に気づいた場合は、気づいた時に1錠をすぐに飲みましょう。飲み忘れた日の翌日は、通常通りの時間に当日分を飲み、翌日以降は通常通りに服用を続けます。
2錠連続で飲み忘れ、48時間より前に気づいた場合
2錠続けて飲み忘れてしまった場合、飲み忘れた前日分と当日分を飲むようにしましょう。
2錠以上飲み忘れ、48時間以上経過した場合
2錠以上飲み忘れてしまった場合は、服用を中止し、次の生理が始まったら新しいシートのピルの服用を再開するようにしましょう。この場合、次の生理が始まるまでに消退出血が起こる可能性があります。また、妊娠の可能性も高くなってしまうため、次回の生理が来るまで性交を控えるか、コンドームなど、ほかの避妊方法で対処しましょう。
28錠タイプを服用している場合、21日目〜28日目の飲み忘れは問題ない
28錠タイプのピルは休薬期間として、21日目〜28日目まで偽薬（プラセボ錠）を飲む仕組みになっています。
偽薬（プラセボ錠）は排卵を抑制するホルモンが入っていない薬なので、飲み忘れてしまってもピルの効果に影響はありません。
飲み忘れた偽薬（プラセボ錠）は廃棄し、29日目からは新しいシートのピルを飲み始めましょう。
いつ飲み忘れたか不明な場合
あとからピルが1錠多く残っていることに気づいた場合、そのままピルを飲み続けましょう。１度だけの飲み忘れであれば、すぐに避妊効果がなくなる可能性は少ないと言えます。しかし、のみ忘れた回数が増えるほど避妊効果は減少する為、注意が必要です。消退出血が起こった場合や不安なことがある場合は、医師や薬剤師に相談するようにしましょう。
また、次のシートからは飲み忘れが起こらないように管理方法を見直しましょう。
ピルを飲み忘れた場合の症状と避妊効果への影響
1日1錠を毎日きちんと飲むことで確実な避妊効果を得ることができるピル。飲み忘れた場合には不正出血が起こったり、避妊効果が弱まってしまいます。
不正出血の症状が現れる場合がある
ピルは毎日きちんと飲むことで女性ホルモンのバランスを整える薬。そのため、飲み忘れてしまうとホルモンバランスが崩れてしまい、不正出血を起こしてしまう場合があります。
ピルを飲み忘れた場合、避妊効果は弱まる
ピルは毎日決まりを守って正しく服用した場合、妊娠する確率は0.1%と言われており、コンドームなどの避妊方法よりも確実な避妊が可能です。
しかし、飲み忘れてしまった場合避妊効果は下がってしまいます。
飲み忘れた場合、妊娠確率は約9%まで上がってしまう
毎日きちんと服用した場合妊娠確率は0.1%と言われているピル。
マーベロン21、マーベロン28の場合、飲み忘れてしまった場合妊娠確率が約9%まで上昇してしまうことが報告されています。
飲み忘れが続いてしまうと避妊効果はどんどん減少してしまうため、毎日忘れずに服用することが重要です。
飲み忘れた場合、他の避妊方法で対処
ピルを飲み忘れた場合には、妊娠確率を最小限に抑えるために、性交渉を避けるか、コンドームを使用したり、緊急避妊の検討をしましょう。
ピルを飲み忘れた場合、正しい対処法を
ピルを飲み忘れてしまった上に希望のない妊娠の可能性がある場合は、自己判断で対処するのではなく、主治医や医療機関への相談を検討するとよいでしょう。
また、緊急避妊薬（アフターピル）を飲む選択肢もあります。
すぐにクリニックや病院へ行くことが難しい場合や抵抗がある場合は、コロナウイルスの影響で活用が広がっているオンライン診療を検討するのもよいでしょう。オンライン診療では対面で診察ができないデメリットはありますが、その場で、医師以外の誰とも顔を会わせずに気兼ねなく医師の診察を受けることができ、薬も配送してもらえるので自宅で受け取ることが可能です。
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