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ピルの副作用で「眠気」が起こる理由と期間、眠気が起こりやすい種類や対処方法を解説

ピルの副作用で「眠気」が起こる理由と期間、眠気が起こりやすい種類や対処方法を解説

ピルの服用を始めると、ピルに含まれる女性ホルモンの副作用によって眠気を感じることがあります。
日常生活に支障が出るほど眠気がひどいと、「ピルが体質に合わないのではないか」と感じるかもしれません。
今回の記事では、ピルの服用により眠気が起こる原因、眠気が起こってしまう期間、眠気が起こりやすいピルの種類、ピル服用中に眠気が起こった場合の対処法について解説します。

医師監修

ピルの服用で眠気が起こるのは女性ホルモンが原因

女性の体内にはもともと、エストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)が分泌されています。
このうち、プロゲステロンは生理2週間前から分泌が増加し、基礎体温が生理後~排卵までの期間よりも高くなります。基礎体温が高くなると体温のリズムに抑揚がなくなるため、眠気が強くなったり、睡眠が浅くなったりしてしまうのです。

また、PMS(月経前症候群)によって眠気が起こってしまうのも、このプロゲステロンが原因です。
ピルにはプロゲステロンが配合されているため、一時的な副作用で眠気を起こしてしまうことがあります。

ピル服用開始時に起きる眠気は、次第に軽減する

ピルの服用を始めるとホルモンバランスが変わるため、副作用として眠気に悩まされることがあります。しかし、しばらく飲み続けると体がピルに慣れるので、眠気は次第に軽減することがほとんどです。
ピル服用で眠気が起こりやすくなるのは、服用開始から1~2週間である事が多いようです。また、眠気のほかにも、ピル服用を始めると以下のようなマイナートラブルと呼ばれる副作用が現れる場合があります。

  • 吐き気
  • 頭痛
  • むくみ
  • 胸が張る

服用を続けることで体がピルに慣れるので、これらのマイナートラブルも服薬を継続しているうちに落ち着くことがほとんどです。
日常生活に支障が出るほど眠気がひどい場合や、2~3か月経っても眠気のほか、吐き気や頭痛などのマイナートラブルの症状がおさまらない場合には、かかりつけの医師に相談したり診察を受けるようにしましょう。

眠気が起こりやすいピルの種類

ピルは高用量・中用量・低用量・超低用量と、配合されるプロゲステロンの種類や配合量により分類されます。ピルとの相性には個人差があるので、自分の体質に合ったピルを見つけることが大切です。

中用量ピル・アフターピル

月経移動のために服用する中容量ピルは、避妊目的で使われる低用量ピルよりもホルモン量が多いため、眠気が強く起こることがあります。人によっては、眠気以外に倦怠感や頭痛、吐き気などのマイナートラブルが起こることも。
また、緊急避妊薬であるアフターピルも、一時的にホルモンバランスを急激に変化させるので、眠気や倦怠感などの神経系障害や吐き気、腹痛などの副作用が起こる場合があります。
しかし、アフターピルの副作用は通常は24時間以内におさまることがほとんどで、副作用を感じない方もいます。

体質により眠気が起こりやすいピルは異なる

ピルは第1~第4世代という世代による分類と、1~3相性という段階による分類で種類が分かれます。

世代による分類は、黄体ホルモンの種類の違いによって分けられます。

また、段階による分類は、1シートに含まれる錠剤の種類によって分けられます。

このようにピルによってそれぞれ黄体ホルモンの種類や1シート中に含まれる錠剤の種類が異なるため、体質とピルの種類によって眠気が出やすいものとそうでないものがあるでしょう。
眠気がひどい場合、1相性の低用量ピルに変更することで眠気が改善する場合もありますが、まず医師に相談してからピルの種類を変更するようにしましょう。
ピルに含まれる成分が体に合うかどうかは個人差があるため、定期的に医師に相談して診察を受けながら服用を継続するのがおすすめです。

ピル服用で眠気がひどいときの対処方法

ピル服用開始後に起こる眠気や頭痛、吐き気などのマイナートラブルは、飲み続けることで体がピルに慣れてくるため徐々に軽減します。

まずは3か月服用を続けて様子を見る

ピルの服用を開始すると、体内のホルモンバランスが変わることにより眠気や吐き気などのマイナートラブルが起こります。
しかし、2~3か月続けると体が慣れて、眠気を含むマイナートラブルの症状はおさまることがほとんどです。まずは、最低3か月ほどを目安に服用を継続してみましょう。
服用開始してから3か月の間は、眠気が起こる可能性がありますが、「体質に合わない」と自己判断で中断すると避妊効果などに影響が出てしまう場合があります。

しばらくしても症状に改善が見られない場合や、日常生活や仕事にどうしても支障が出る場合、ピルが体に合っていないように感じる場合などは、必ず医師に相談して診察を受けるようにしましょう。

ピルの種類を変える

ピルの服用を続けても眠気や頭痛、吐き気などマイナートラブルの症状が改善しなかったり、体に合わないと感じたりする場合などは、医師に相談・診察を受けるようにしてください。
異なる種類のピルへ変更することで改善できる場合もあります。

ピルは個人により相性があると考えられているため、副作用が強く出てしまう場合は、医師に相談し、ピルの種類を変更することを検討してみてもよいでしょう。

眠気を改善したい場合は、オンライン受診も検討してみて

眠気や頭痛、吐き気などのマイナートラブルの症状が改善しない場合は、医師に相談して診察を受けるようにしてください。
すぐに病院やクリニックに足を運ぶことができない場合は、自宅に居ながら医師の診察を受けられるオンライン診療を活用してみましょう。
オンライン診療ならスマホ1台で気軽にいつでも医師に相談・診察を受けることが可能なので、待ち時間や通院のストレスがありません。また、処方薬も自宅まで届けてくれます。
ピル服用による眠気についての相談も随時受け付けているので、ぜひオンライン診療を検討してみてください。

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