低用量ピル服用中はお酒を控えたほうがよいの?
薬によっては服用中のアルコール摂取を控えるように指導されることもありますが、低用量ピルの服用中に飲酒をすること自体は、特に問題はないといえます。
ただし、飲酒をしたことによりさまざまな影響が起こることもあるため、低用量ピル摂取時には、飲酒量に十分注意するようにしましょう。
お酒を飲み過ぎると低用量ピルの効果に影響を与える理由
低用量ピルは毎日1錠を決まった時間に正しく服用することで99%以上の避妊効果を得られる薬ですが、飲酒によって十分な効果を得ることができないケースがあります。
下痢や嘔吐で効果が弱まることがある
飲酒により下痢や嘔吐をしてしまった場合、低用量ピルの成分が体内に吸収される前に体外へ排出されてしまい、避妊効果が弱まる可能性があるので注意してください。
軽い下痢をする程度なら、低用量ピルのみの避妊でも問題ありません。飲酒をすると嘔吐してしまう場合は、服用後3~4時間以内に吐き出してしまわないよう、いつもの服用時間を早めに設定するなど工夫が必要です。
しかし、嘔吐や下痢を繰り返してしまった場合は、避妊効果が弱くなっている可能性を考えて、最低7日間低用量ピルの服用ができるまでは性交を控えるか、コンドームなどでの避妊方法も併用してください。
低用量ピルを飲み忘れてしまうと十分な効果を得られない
飲酒をすることにより低用量ピルの服用を忘れてしまった場合、本来の効果を発揮することができなくなる可能性もあります。
特に、直前の飲み忘れから24時間以上経ってしまった場合、低用量ピルの避妊効果が期待できなくなってしまったり、不正出血を引き起こしてしまったりすることが考えられます。
お酒を飲み過ぎることで起こる低用量ピルへの悪影響
脱水症状になると血栓症のリスクが高まる
低用量ピルの服用によるリスクとして、血栓症を発症しやすくなるという点が挙げられます。しかし、これは同様に血栓症の発症リスクが上がるといわれている妊娠・出産時の血栓症発症リスクの5分の1以下といわれており、ピルの服用そのものが血栓症を起こすリスクは高くはありません。ただし、過度の飲酒により、血栓症を引き起こすリスクを上げてしまうことがあるため注意が必要です。
アルコールを飲み過ぎてしまうと尿が出やすくなり、体内の水分が不足しがちになります。これにより脱水症状を引き起こしてしまうと血液が固まりやすくなり、血栓症のリスクを上げることにもつながります。
副作用としての症状への影響はある?
低用量ピルの服用を開始すると吐き気や頭痛などのマイナートラブルが起きる場合がありますが、飲酒により副作用の症状が強くなるということはありません。
ただし、中用量ピルなどホルモン量の多いピルを服用している場合には、飲酒が副作用に影響を及ぼす可能性があるので注意しておきましょう。
低用量ピル服用中に飲酒する場合の注意点
低用量ピルの服用中に飲酒をしても問題はありませんが、低用量ピルの十分な効果を得るためにも、お酒の飲み方には注意が必要です。
飲み忘れに注意する
泥酔まではいかなくても、酔っているときは忘れっぽくなったり眠気が強く出たりして、いつの間にか寝てしまい、うっかり低用量ピルの服用を忘れてしまう可能性があります。
低用量ピルを飲み忘れて服用時間がずれてしまうと、十分な避妊効果が得られなくなるだけでなく、不正出血を引き起こしてしまうことも考えられます。
飲酒をする際には、服用時間にアラームをかけたり、就寝前に目のつきやすいところに低用量ピルを置いたりして服用を忘れないように工夫しましょう。
お酒の飲み過ぎに注意する
低用量ピルの薬の作用はお酒の影響を受けないとはいえ、飲み過ぎには注意するようにしましょう。お酒に弱い方はたしなむ程度に、強い方でも低用量ピルの服用中はもちろんのこと、健康のためにもできるだけお酒の量を控えるようにすることをおすすめします。
お酒の飲み過ぎは、避妊効果に影響を与えるだけではなく、前述のとおり脱水症状を起こすことにより、血栓症を発症してしまうリスクが高まります。
また、1回に飲む量だけでなく健康のことも考え、週に2~3回は休肝日を作ってみてもよいでしょう。
下痢や嘔吐がひどいときは医師に相談を
お酒の飲み過ぎにより、ひどい下痢をしたり、低用量ピルを服用してから2~3時間以内に嘔吐したりという場合は、飲んだ低用量ピルの成分が体内に吸収されていない可能性があります。成分が吸収されていないと満足な避妊効果を得ることができません。
そのため、下痢が続いたり、低用量ピル服用後2~3時間以内に吐き出してしまったりした場合などは、念のためかかりつけの医師に相談してみてください。
また、もし低用量ピル服用中にお酒を飲み、マイナートラブルが強く出たり、体調に異変を感じたりしたら、医師の診察を受けるようにしましょう。
低用量ピル服用中はお酒を控え、体の異変を感じたらすぐに受診・相談を検討して
アルコール自体は低用量ピルの効果に影響を与えることはないとされているため、低用量ピル服用中でも飲酒することは可能です。
万が一お酒に酔ったことで低用量ピルを飲み忘れたり、下痢・嘔吐が続くときには、医師の診察を受けたり、相談するようにしてください。
急な体調の変化や心配なことがあるとき、自宅に居ながらすぐに受診できるオンライン診療を検討してみるのもよいでしょう。病院やクリニックに足を運ぶ時間や待ち時間のストレスを削減でき、医師以外の他人と顔を合わせることもないので、気兼ねなく相談・受診することができます。
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