低用量ピル“トリキュラー”の特徴
低用量ピルの場合、1〜3相性・第1〜4の世代によって種類が分けられますが、トリキュラーは“3相性ピル”に分類され、21日分の実薬に含まれるホルモンの配合量が3段階になっています。
“3相性ピル”のトリキュラーは、レボノルゲストレルという黄体ホルモンが配合されており、第2世代に分類されます。
また、卵胞ホルモンとしてエチニルエストラジオールが配合されていることが特徴です。
低用量ピル“トリキュラー”の効果
ここではまず、トリキュラーの効果について解説していきます。
基本的に低用量ピルの避妊への効果はどの種類でも変わりませんが、ほかにも期待できる効果があるのかを見ていきましょう。
高い避妊効果が期待できる
低用量ピルは毎日正しく服用することで高い避妊効果が期待できる薬で、トリキュラーは約99%という高い確率で避妊が期待できるといわれています。
また、飲み忘れてしまった場合でも避妊失敗率は9%と報告されています。
経血量を減らすため生理痛の緩和が期待できる
トリキュラーには、ほかにも子宮内膜が厚くなることを防ぐ効果が期待できます。
子宮内膜が厚くなると、生理のときに経血量が増えたり血の塊のようなドロッとしたものが混ざったりすることがあります。このように、経血量が増えると子宮の収縮が活発になってしまうため、生理痛が強く現れるようになります。
そのため、生理痛を引き起こす原因である子宮内膜を厚くすることを防ぐトリキュラーを服用すると、経血量が少なくなり、生理痛を緩和させることにもつながるのです。
PMS(月経前症候群)の改善が期待できる
低用量ピルの服用を始めるとホルモンバランスをコントロールするため、ホルモンの乱れによるPMSの症状を改善することが可能です。
なかでもトリキュラーは28日間の1周期に含まれている女性ホルモンの配合量が少ないため、PMSの症状改善に効果が高いといわれています。
トリキュラーとマーベロンの違い
ルサンククリニックでは、低用量ピルであるトリキュラーとマーベロンを取り扱っています。それぞれ、配合されている黄体ホルモン製剤の種類やホルモンの配合比率が異なる低用量ピルです。
どちらも高い避妊効果を発揮するピルですが、副次的効果や副作用の起こり方が多少異なります。
配合される黄体ホルモンの種類が異なる
トリキュラーに配合される黄体ホルモン“レボノルゲストレル”は、世界的にもっとも汎用されており、卵胞ホルモンの分泌を抑え、子宮内膜が厚くなるのを防ぐことができます。そのため、生理痛の緩和や経血量の減少などに効果が期待できます。
しかし、この黄体ホルモンは男性ホルモンへの作用があるため、肌荒れを起こしてしまったり体重が増えてしまったり、多毛などの副作用が起こる場合もあります。
マーベロンに配合される“デソゲストレル”は、第2世代ピルと比べて男性ホルモンへの作用を弱めていることが特徴です。体重増加などの副作用が少なく、にきびなどの肌荒れ改善に効果が期待できます。
配合されるホルモンの比率が異なる
ホルモン配合量が3段階に変化する“3相性ピル”にあたるのがトリキュラー、1シートの実薬に含まれるホルモン配合量が全て一定の“1相性ピル”にはマーベロンが当てはまります。
上記のように“1相性ピル”と“3相性ピル”には、それぞれ異なる特徴があります。医師に相談したうえで、体質や改善したい症状などに合うものを処方してもらいましょう。
トリキュラーの服用の注意点と飲み始めに起こる副作用について
“3相性ピル”に分類されるトリキュラーは、実薬に含まれるホルモンの配合量が3段階に分かれているため、正しい順序で服用する必要があります。
トリキュラーは赤色の錠剤から順番に服用する
トリキュラーの場合、ホルモンの配合量によって錠剤の色が異なっていることが特徴で、シートの最初にある赤色の錠剤から順番に飲むようにしてください。
しかし、生理のタイミングを早めたり遅らせたりするときは特別な飲み方になるので、しっかりと医師の説明を聞くようにしましょう。
トリキュラー服用で考えられる副作用
トリキュラーを服用する場合、以下のようなマイナートラブルと呼ばれる軽い副作用を感じることがありますが、通常は2〜3か月飲み続けるうちに治まることがほとんどです。
- 肌荒れ
- 体重増加
- 多毛
- 吐き気
- 頭痛
ほかにも、トリキュラーでは消化器系への副作用も多いといわれています。
しかし、トリキュラーの服用では不正出血が少ないという報告もあり、副作用の現れ方には個人差があるといえます。
仕事や日常生活に支障が出るほどつらい場合は医師に相談しましょう。ピルの種類を変えることで、ほとんどの副作用が改善される場合もあります。
トリキュラー服用時の注意点
トリキュラーは1シートがホルモン量の異なる3つの錠剤で構成されているため、飲み忘れや服用時間の大きなずれなどで避妊効果が弱まってしまう可能性も考えられます。
基本的にピルは、毎日1錠を決まった時間に忘れずに服用することが大切なので、飲み忘れには注意するようにしましょう。
また、飲み忘れがあった場合は適切な対処法をとるようにしてください。
どのピルがよいかは医師に相談して決めましょう
低用量ピルの種類には、トリキュラーやマーベロンなどさまざまな種類があります。
そのため、改善したい症状や副作用が出にくさなど、自分の体に合ったピルを医師に相談しながら服用していくのがおすすめです。
病院に行くのが苦手、時間がない、という人でもオンライン診療では自宅で好きな時間に医師の診察を受けることができます。
また、処方薬は自宅や指定の場所に届けてもらえるため、待ち時間の削減や医師以外の人と顔を合わせることをなくせます。また、ピルで改善したい内容についても気軽に相談することができるため、ぜひ活用してみましょう。
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