生理痛を我慢せずに部活を休むことも大切
人によっては生活に支障が支障が出るほどつらいこともある生理痛。部活動を休むのは勇気がいることかもしれませんが、あまりにつらいときは我慢をせず休むことも大切です。「先生や先輩に説明しにくい」と感じることもあると思いますが、生理痛も体調不良の1つですから「体調不良で休みます」と申告して休むことも考えましょう。
10歳代の生理痛は強くなりやすい
生理痛の現れ方には個人差があり、「若いうちは生理痛がひどかったが、年齢とともに楽になった」という方もいれば、「若い頃は生理痛で悩んだことがなかったのに、年齢とともに生理痛が重くなった」という方もいます。
なかでも部活動の盛んな10歳代は初めての生理(初経)を迎えたばかりであり、子宮が未発達な方もいます。生理痛の原因の1つには、経血の出口である子宮頸管(けいかん)が狭いことがあり、子宮頸管が狭いことで経血がうまく外に出にくく、圧力がかかることによって痛みが生じやすくなるとされています。また、生理痛はストレスによって悪化する傾向があるため、生理に対する不快な気持ち・不安な気持ちが痛みを強めてしまうこともあります。
つらい生理痛が続く場合は病院の受診を
生活に支障が生じるほどつらい生理痛は“月経困難症”と呼ばれ、治療が必要になることもあります。
「部活動や勉強に集中したいのに、生理痛がつらくて思うようにできない」というときは、一度婦人科を受診することも検討しましょう。治療を受けることにより、生理痛をはじめ生理中に生じるさまざまな症状が和らぎ、より部活動や勉強に打ち込めるようになる可能性もあります。
受診を検討する目安
- 生理痛がひどく、学校を休むことがある
- 生理のときは市販の鎮痛剤が手放せない
- 年齢を負うごとに生理痛が悪化し、鎮痛剤が効きにくくなっている
など
生理痛の治療法
生理痛の治療法は、原因や種類によって異なります。
原因が病気ではない生理痛
原因となる病気なく強い生理痛が生じることを機能性月経困難症といいます。主な原因として、(1)子宮や卵巣が未発達であること(2)痛みのもとになるホルモンが多く分泌されること(3)血液の流れが悪くなること(4)ストレスがたまることなどが挙げられます。
これは若年の方にみられやすく、部活動の盛んな10歳代によくみられます。一方、出産を経験することによって、子宮頸管が広がるため生理痛が軽くなる傾向があるといわれています。
この場合は、薬(非ステロイド抗炎症薬、低用量ピル、漢方薬)による治療が検討されます。
病気によって起こる生理痛
子宮内膜症、子宮筋腫など、子宮や卵巣の病気が原因となって生じる生理痛を器質性月経困難症といいます。これは、どちらかといえば30歳代以降の大人の女性に多いですが、10歳代でもみられることもあるため、生理痛がつらいときは婦人科・産婦人科を受診して検査を受けるとよいでしょう
この場合も、薬(非ステロイド抗炎症薬、低用量ピル、漢方薬)による治療や、原因となる病気によっては手術などが必要となる可能性もあります。
生理痛を和らげるセルフケア

生理痛はセルフケアを心がけることで、症状の緩和が期待できる可能性もあります。まずはセルフケアを行ってみるのもよいでしょう。以下では、おすすめのセルフケア方法についてご紹介します。
体を温めて血行をよくする
生理痛の緩和には血行をよくすることが大切です。そこで、体を冷やさない服装や食事を心がけましょう。体を締め付ける服装は血行が滞りやすくなるため、ゆったりした服装をすることも効果的です。また、帰宅後は湯船に浸かるのもおすすめです。
リラックスタイムを作る
生理痛はストレスの蓄積によって悪化すると考えられています。そのため、休息時間を作ったり、適度に体を動かしたりしてリラックスタイムを作ることを意識してみましょう。
生理痛とうまく付き合っていくために
長い間付き合う必要のある生理痛は、年齢とともに変化していくといわれています。部活動の盛んな10歳代は生理痛に悩まされる方も少なくなく、ときに病気が原因で生理痛が生じている可能性もあります。生理痛とうまく付き合っていくためには、婦人科を受診する、周りの人に相談してみるなど、1人で抱え込まないことが大切です。
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