低用量ピルによって不妊になることはないの?
低用量ピルを飲み続けても不妊につながることはありません。低用量ピルを飲むのをやめてからの妊娠率は半年で74%、1年で88%というデータがあります。これは低用量ピルを飲んでいない女性と変わらない確率であり、低用量ピルを飲んでも不妊にはつながらないと言えます。
また、低用量ピルの使用期間が長い場合でも、妊娠率が極端に下がるようなことはないとされています。実際に、低用量ピルの使用期間が2年未満の女性と2年以上の女性では、低用量ピル中止後1週目の妊娠率は、2年未満の女性が25%、2年以上の女性が20.7%。1年後の妊娠率は、2年未満の女性が81%、2年以上の女性が79.3%とほぼ差がありません。
低用量ピル中止後の生理と妊娠について
低用量ピルを飲むのをやめると、生理(初回の出血は正確には消退出血)が起こります。これを確認すれば、その後は妊娠できる状態になります。ただし、生理(消退出血)が起こった後、排卵が再開するまでにはしばらく時間がかかることがあるので注意が必要です。
低用量ピル中止後、約90%の人は3か月以内に排卵のサイクルが元に戻るといわれています。1度目の生理(消退出血)の後、しばらく経っても次の生理がこない、基礎体温の計測などで排卵の再開が確認できないという場合は、婦人科の受診を検討しましょう。
低用量ピルは不妊治療に効果あり?
低用量ピルは月経困難症や子宮内膜症などの治療にも使われることがあるため、不妊治療にも使えるのではないかと期待する人もいるようです。結論から言うと、低用量ピルはホルモンバランスを整えることはできますが、不妊症治療への効果はなく、治療薬としても認められていません。
しかし、月経困難症や子宮内膜症といった病気が原因で妊娠しづらいという場合には、低用量ピルを飲むことでこれらの病気が改善することがあり、それによって妊娠する確率が上がる可能性があります。そのため、気になる場合は医師に相談してみましょう。ただし、低用量ピルを飲んでいる間は排卵が止まり、妊娠することはないため注意が必要です。
低用量ピルは不妊予防に効果あり?
低用量ピルは不妊治療への効果が認められているわけではありません。しかし、低用量ピルを飲むことで、不妊予防につながる可能性はあるといわれています。
先ほども説明したとおり、低用量ピルは子宮内膜症の治療薬として認められています。そのうえ、子宮内膜症の発症率も低下させると考えられています。子宮内膜症とは、子宮の内側にあるはずの膜が子宮周辺の別の場所にもできてしまう病気で、不妊の原因の1つとされています。
低用量ピルを飲むことで子宮内膜症の発症を予防できれば、不妊の原因が1つ減ることになり、将来の不妊予防につながることが期待できるのです。
低用量ピルの服用が不妊につながることはない!
低用量ピルを飲み続けても、それが原因で不妊になることはありません。一般的に低用量ピルの中止から3か月程度で排卵が起こり、妊娠が可能な状態になると言われています。
低用量ピルを中止してしばらく経っても生理や排卵が元に戻らない場合は、医師に相談しましょう。
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