低用量ピル服用中に起こる出血は消退出血か不正出血の可能性が高い
低用量ピル服用中に起こった出血は、着床出血ではなく“消退出血”か“不正出血”の可能性が高いです。そもそも低用量ピルで避妊が成功する確率は、99%以上といわれています。飲み忘れなどがあった場合は妊娠の確率が上がるため、注意する必要がありますが、正しく飲んでいれば基本的に妊娠することはほぼないため、過度に心配する必要はないでしょう。
低用量ピルは、排卵を止める、精子の進入を防ぐ、着床を防ぐという3段階で作用し、妊娠を防いでいます。そのため、万が一受精しても着床する可能性は低く、着床出血が起こることもほぼないと考えられます。
消退出血・不正出血とは?
一般的に、低用量ピル服用中に起こる出血は消退出血とされています。消退出血とは、低用量ピルの休薬期間(28錠タイプのピルの場合は偽薬期間)に毎月起こる、生理と似た出血です。休薬期間(偽薬期間)にこの消退出血がなかった場合は妊娠の可能性も考えられるため、検査をする必要があります。
また、低用量ピルの副作用として、不正出血が起こることもあります。この場合、低用量ピルを飲み続けると3か月程度で改善されることが一般的です。ただし、出血が長期間続く場合は、がんやそのほかの病気の可能性も考えられるため、医師との相談のうえ検査が行われることもあります。
着床出血・消退出血・不正出血の特徴は?
着床出血とは、受精卵が子宮内膜に着床する際に、子宮内膜が傷つくことで起こる出血のことです。着床出血で出る血液は、おりものに血が混ざった程度のピンク色のこともあれば、真っ赤な鮮血や茶色の血液が少量出るなど、個人差があります。生理のように血の塊が出ることはなく、量も少なめ、期間も1~4日程度と短めです。ただし、ナプキンが必要になるほどの出血量になることもあるため、一概にはいえません。
一方で、消退出血は生理と同じように子宮内膜がはがれて起こるものですが、通常の生理に比べると出血量が少ないことが一般的です。基本的には、休薬期間(偽薬期間)に入ってから2~3日以内に始まり、4~5日程度続きます。また、低用量ピルの副作用による不正出血の場合は、血液が通常の生理に比べてさらっとしているといわれています。
ただし、これらの出血には個人差もあるため、上記の特徴に当てはまらないこともあります。そのため、無防備な性行為を行ったなど、妊娠の可能性がある場合は妊娠検査をすることも大切です。妊娠検査の結果がほぼ確実となるのは性行為から3週間後以降なので、適切な時期に検査を行いましょう。
着床出血かそれ以外か分からない場合は妊娠検査を!
低用量ピル服用中に出血が起こった場合は、消退出血か不正出血の可能性が高いです。消退出血が起こらなくなった場合は妊娠の可能性もあるため、出血がまったく起こらないほうが問題だと考えられます。そのため、定期的に起こっていた消退出血がなくなった場合は、医師への相談や妊娠検査をおすすめします。
不正出血の場合、一時的な副作用であればピルを3か月程度飲み続けることで改善します。ただし、長期間続く場合は、何らかの病気が原因となっている可能性もふまえて検査が行われることもあります。
無防備な性行為を行った後やピルの飲み忘れがあった後に出血があり、着床出血なのかそれ以外の出血なのか判断がつかない場合は、妊娠の可能性も考えられるため、医師への相談や妊娠検査を行ってください。
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