低用量ピル服用中の排卵はどうなる?
低用量ピルを飲むと排卵が止まり、排卵が止まることによって避妊効果を得ることができます。排卵が止まる理由は女性ホルモンにあり、低用量ピルには排卵に関係するエストロゲンという女性ホルモンが含まれています。
通常は体の中でエストロゲンの分泌がピークになると排卵が起こりますが、低用量ピルを飲むとピルからエストロゲンを取り入れることになり、体の中でエストロゲンが分泌されなくなります。そのため、排卵も起こらなくなります。
低用量ピルの飲み方と排卵の関係
低用量ピルの飲み方や飲み始めるタイミングによっては、排卵が起こってしまい十分な避妊効果が期待できなくなることもあります。
卵子を放出する卵胞がある程度成長してしまうと、低用量ピルを飲んでも排卵が起こってしまいます。そのため、最初は卵胞が成長する前である生理1日目から飲み始めることが望ましく、遅くとも生理5日目までに飲み始める必要があります。
飲み忘れたタイミングや飲み忘れた日数によっても排卵が起こってしまうことがあります。特にシートの初めか終わりで飲み忘れがあり、休薬期間が7日を超えてしまったときは注意が必要です。この場合は、その後7日以上連続で服用できるまで性行為を控えるか、コンドームなどの別の避妊法を併用する必要があります。
低用量ピル中止後の排卵はどうなる?
妊娠希望などの理由で低用量ピルを中止した場合、数か月程度で排卵・生理が再開し、妊娠もできるようになることが一般的です。90%以上の人が、服用中止後3か月以内に排卵が再開するとされていて、さらに低用量ピルを長期間飲み続けても妊娠率が下がることはないというデータもあります。
もともと排卵が起こりづらかった人の場合、低用量ピルを飲み続けてから中止することで排卵障害が改善することもあるといわれています。
低用量ピルで排卵が止まることによるメリット
低用量ピルを飲んで排卵が止まることによって、さまざまなメリットがあります。正しく飲んでいれば避妊効果が得られるのはもちろんのこと、定期的に消退出血(休薬(偽薬)期間中に起こる生理のような出血)が起こることで生理不順の改善にもつながります。
さらに、排卵後に分泌されるプロゲステロンという女性ホルモンは生理痛などの原因になるのですが、排卵が起こらなければこのホルモンも分泌されないため、生理時の不快な症状も改善されます。また、このプロゲステロンには子宮内膜を厚くするはたらきがあるため、排卵が止まってプロゲステロンが分泌されなくなると、子宮内膜が剥がれて起こる消退出血の量も少なくなります。
そのほか、子宮内膜症の改善、卵巣がんのリスク低下、卵巣の腫瘍や良性の乳房疾患の予防など、低用量ピルで排卵が止まることによって避妊以外にもさまざまなメリットがあるといわれています。
低用量ピルを飲むと排卵は止まる
低用量ピルを飲むとホルモンの関係で排卵が止まります。これによって、避妊のほか、生理不順や生理痛の改善、病気のリスク低下などさまざまなメリットも期待できます。
低用量ピルの服用を中止すれば、一般的には3か月程度で排卵が再開し、妊娠できるようにもなるため、排卵が止まることによるデメリットはありません。さらに、もともと排卵障害があった場合は服用後に改善されることもあります。
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