低用量ピル服用中に足が痛くなるのは血栓症が原因かも!
低用量ピルの服用中に足が痛くなった場合、原因として血栓症の発症が考えられます。そこで、低用量ピル服用による血栓症リスクと、血栓症の症状について解説します。
どうして低用量ピルで血栓症のリスクが高まるの?
低用量ピルの副作用でもっとも注意が必要なのが、血栓症のリスクが高まることです。血栓症とは、血の塊(血栓)で血管が詰まる病気で、低用量ピルには血液を固める作用があることから、まれに発症につながるといわれています。
ただし、血栓症が発症する確率はそもそも高くありません。低用量ピルを飲んでいなければ、発症するのは年間で1万人当たり1~5人程度であり、低用量ピルを飲んでいる場合でも1万人あたり3~9人の確率に上がる程度です。
さらに、血栓症のリスクがもともと高い人の場合は、低用量ピルを処方してもらえないことがあります。
たとえば、35歳以上の喫煙者(1日15本以上)、心疾患のある方、糖尿病の方、高血圧の方などは血栓症のリスクがあるため、処方が禁止されています。そのため、診療時に問題なく処方されていれば、血栓症を過度に心配する必要はありません。
足の痛みは血栓症の症状の可能性
血栓症の症状として足の痛みが現れることがあります。特に、下肢に深部静脈血栓症(深部静脈と呼ばれる血管がつまる病気)を発症した場合に起こることが一般的です。
血栓症の症状としては、ほかにもふくらはぎのむくみや手足のしびれ、胸の痛み、頭痛、めまい、急な息切れ、動悸、1~2kg程度の体重増加、失神、視覚・言語障害(目のかすみや舌のもつれ)などがあります。足の痛み以外にも、このような症状が現れた場合は、すぐに低用量ピルの服用をやめて受診してください。
血栓症が原因となる足の痛みの特徴とは?
血栓症(特に下肢の深部静脈血栓症)を発症した場合、足の痛みはふくらはぎ周辺に現れることが一般的です。痛み以外にも、むくみや赤くなったりするといった症状が現れることがあります。痛みはうずくような感じが特徴的で、立っているとき、歩くとき、ふくらはぎを握ったときに現れやすいといわれています。
血栓症を予防するポイントとは?
体の状態や環境によっても血栓症を発症しやすくなることがあるため、低用量ピル服用中には、以下のようなポイントに注意しましょう。
・長時間体を動かさず、同じ姿勢でいることは避ける
・血行が悪くなるようなきつい靴下やジーンズを避け、ゆったりした服装を心がける
・水分をしっかり取る
・疲労やストレスをためない
低用量ピル服用中に慣れない足の痛みがでた場合はすぐに受診を!
低用量ピル服用中に足が痛くなった場合、まれに血栓症を発症している可能性があります。血栓症による足の痛みの特徴としては、ふくらはぎのうずくような痛み、むくみ、握ると痛みを感じたり赤くなったりすることなどが挙げられます。万が一、そのような症状が現れた場合は、自己判断せずに医師に相談しましょう。
血栓症を予防するためには、体調管理や環境を見直すことも大切です。長時間同じ姿勢でいることを避け、ゆったりした服装をすること、水分をしっかり取ること、疲労やストレスをためないことを心がけましょう。
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