低用量ピルの服用中はビタミンB群が不足しがち!
低用量ピルを飲むと、ビタミンB群(B2、B6、B12、葉酸など)の吸収やはたらきを抑えてしまうことがあります。ビタミンB群には、糖質をエネルギーに変えたり、脂質やたんぱく質の代謝を促したり、血液を作るなどのはたらきがあるため、不足すると疲れやすくなる、イライラや集中力の低下、胃腸障害、皮膚炎、口内炎、貧血、免疫力の低下などが起こることがあります。
そうした理由から、低用量ピルの服用中はビタミンB群を積極的に取る必要があります。特に将来妊娠を希望する方は、低用量ピルの服用を中止する前後に意識的に葉酸を取ることが重要です。
ビタミンB群の不足はどうやって調べるの?
ビタミンB群が不足しているかどうかは、血液検査によって判断できる場合があります。特に血液検査によって判断しやすいものが、ビタミンB12や葉酸の欠乏です。これらの欠乏は、MCVという赤血球の大きさを表す項目で判断することができます。
赤血球は葉酸とビタミンB12を作るときに必要になる栄養素なので、不足すると赤血球が異常な大きさになったり、数が減ったりします。検査の結果、MCVが100に近い場合は葉酸かビタミンB12の欠乏が起こっていると判断できます。もしMCVが100以上の場合、その状態で妊娠すると早産や低体重児のリスクが高くなるといわれています。
ビタミンB群の取り方
低用量ピル服用中はビタミンB群が不足しやすくなるため、食事などから積極的に栄養を取るとよいでしょう。ビタミンB群が豊富に含まれている食材は以下のとおりです。
- ビタミンB1:豚肉、うなぎ、たらこ、ナッツ類など (煮る・蒸すことで栄養の損失率が抑えられる)
- ビタミンB2:レバー、うなぎ、牛乳など
- ビタミンB6:まぐろ、かつお、さんま、牛レバー、バナナなど
- ビタミンB12:牛レバー、鶏レバー、カキ、さんま、にしん、あさりなど
- 葉酸:菜の花、枝豆、ほうれん草、からし菜、レバーなど
玄米菜食(たんぱく質をあまり取らない食事)を好む方、飲酒をよくする方はビタミンB12や葉酸の欠乏がより起こりやすいといわれているので注意しましょう。さらに、腸内環境の乱れも葉酸が大量に消費される原因となるため、ヨーグルトなどを食べて腸内環境を整えることも大切です。
低用量ピル服用中はビタミンB群を積極的に取ろう!
低用量ピルを飲むと、ビタミンB群の吸収や作用を抑えてしまうことがあるため食生活に気を付けましょう。ビタミンB群が豊富に含まれているのは、レバー、うなぎ、まぐろ、かつお、菜の花などです。また、腸内環境の乱れも葉酸欠乏などにつながるため、ヨーグルトなどで腸内環境を整えることも大切です。
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