低用量ピルの服用中の基礎体温はどうなるの?
結論から述べると、ピルを飲んでいる間は基本的に基礎体温が大きく変化しません。その理由は、低用量ピルに含まれる黄体ホルモンにあります。
通常、基礎体温は低温期と高温期の2つの期間を繰り返します。生理が始まると、排卵に向けて卵胞(卵子を含む細胞)が成長し、卵胞から卵胞ホルモンと呼ばれるホルモンが分泌されて2週間ほどの低温期となります。
卵胞が成熟すると排卵が起こります。黄体ホルモンと呼ばれる女性ホルモンが分泌されるようになり、この間は体温が上がる高温期が2週間程度続きます。その後、黄体がしぼむと黄体ホルモンも分泌されなくなるため、再び低温期になり、同時に生理が始まるというサイクルが繰り返されています。
低用量ピルを飲むと、ピルの成分に黄体ホルモンが含まれていることから、飲んでいる間は常に高温期となり、基礎体温はほぼ変化しません。そのため、低用量ピルを飲んでいる間は低温期と高温期のサイクルを把握する目的で基礎体温を測定する意味があまりないといえるでしょう。
また、低用量ピルを飲んでいる間は排卵が止まり、生理(消退出血)は常に休薬期間(または偽薬の期間)に起こるため、基礎体温で排卵日や生理日を確認していた方も、基礎体温を測定する必要がなくなります。
低用量ピル中止後は基礎体温をつけるのがおすすめ!
低用量ピルの服用をやめることになった場合は、基礎体温をつけるのがおすすめです。
一般的に、ピルの服用をやめると80%の女性は1か月程度で生理(月経)が元どおりに、85%の女性は3か月以内に排卵が元どおりになり、基礎体温も低温期と高温期の2相性に戻るとされています。つまり、ピルの服用をやめてから3か月以内には妊娠ができる状態になる可能性が高いといえます。
そのため、低用量ピルの服用をやめたら、基礎体温で生理日や排卵日の予測をしっかりと行い、自己管理するとよいでしょう。基礎体温をつけることで、低用量ピルをやめた後に正常な排卵が再開されているかを確認することもできます。
低用量ピル服用中は基礎体温をつける必要なし
低用量ピルを飲んでいる間は基礎体温が常に高温期になり、生理(消退出血)も決まった時期に来るため、基礎体温を測定する意味があまりありません。
ただし、ピルの服用をやめた後は、基礎体温が2相性に戻ります。一般的に1か月程度で生理が元どおりになり、3か月程度で排卵も元どおりになるとされています。
生理日予測や体調管理はもちろん、排卵が元に戻っているかを確認する目的も含め、低用量ピルの服用をやめた後は基礎体温を付けるとよいでしょう。
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