低用量ピルとの併用が問題ない薬は?
市販の薬は、飲み薬でも塗り薬でも基本的に低用量ピルと併用して問題ないとされています。たとえば、市販の風邪薬や、頭痛・生理痛などを改善する痛み止めなども併用可能です。ただし、病院で処方される薬の中には、低用量ピルの効果を弱めたり、作用を強くしてしまったりする成分が配合されている場合があるため、受診時には医師に低用量ピルを服用していることを必ず伝えましょう。
また、下剤は併用しても問題ありませんが、下剤の種類によって下痢などが起こり、低用量ピルの成分が吸収されずに排出されてしまうことがあります。不安な場合は、4時間ほど間を空けてから飲むようにしましょう。
低用量ピルとの併用に注意が必要な薬とは?
特に、一部のC型肝炎の薬は低用量ピルと併用してはいけないとされています。現在、この薬を飲んでいて、低用量ピルも飲み始めたいという場合は、ヴィキラックス配合錠の服用が終わってから2週間以上間を空けて、低用量ピルを始める必要があります。
このほかにも、低用量ピルとの併用に注意が必要な薬を詳しくご紹介します。
併用によって低用量ピルの効果が弱くなる薬
以下の薬は、併用することで低用量ピルの分解を早めたり、成分の吸収を抑えたりすることで、低用量ピルの効果を弱めてしまう可能性があります。
- 抗てんかん薬
- 抗結核薬
- HIV感染症治療薬
- ボセンタン(肺高血圧の薬)
- モダフィニル(睡眠障害治療薬) など
抗てんかん薬、抗結核薬、HIV感染症治療薬は、服用をやめた後も薬の成分が体外に排泄されるまでに時間がかかるため、ピルの処方は4週間程度間を空けてから行われることが一般的です。また、抗てんかん薬は低用量ピルと併用することで、抗てんかん薬の効果も弱くなる可能性があります。
併用によって低用量ピルの作用が強くなる薬
併用することで低用量ピルの血中濃度が高くなってしまい、ピルの作用が強くなる薬には、以下のようなものがあります。ただし、作用が強くなるからといって避妊効果が高くなるわけではありません。副作用が強くなるなどの悪影響が出る可能性があるため、併用には注意しましょう。
- フルコナゾール・ボリコナゾール・イトラコナゾール(抗真菌薬)
- アセトアミノフェン(解熱鎮痛薬)
低用量ピルとの併用によって効果が弱くなってしまう薬
以下の薬は低用量ピルと併用することで、効果が弱くなってしまう可能性があります。
- 血糖降下薬
- アセトアミノフェン(解熱鎮痛薬)
- Gn−RH誘導体(子宮内膜症の治療などに使われる薬)
- スルホンアミド系薬剤(抗菌薬)
- モルヒネ塩酸塩
低用量ピルとの併用によって作用が強くなってしまう薬
低用量ピルが併用した薬の分解を抑えたり、薬の血中濃度が高くなったりすることで、併用した薬の作用が強くなってしまうものには、以下のような薬があります。こちらも薬の作用が強くなりすぎて体に悪影響を与えることがあるため、併用には注意が必要です。
- 三環系抗うつ薬
- 副腎皮質ホルモン(ステロイド)・免疫抑制剤(シクロスポリン)
- セレギリン塩酸塩(パーキンソン病治療薬)
- テオフィリン(ぜんそくの薬)
- オメプラゾール(胃酸を抑える薬)
ただし、ステロイドについては、塗り薬や花粉症の症状を抑えるときに使う点鼻薬であれば併用して問題ないとされています。
低用量ピルと一緒に処方薬を飲むときは医師に相談を
市販されている薬は、基本的に低用量ピルと併用して問題ないとされています。ただし、医療機関で処方される薬の場合は、併用することで低用量ピルの効果が変化したり、併用した薬の効果が変化してしまったりする場合があります。そのため、低用量ピルを飲んでいるときにほかの処方薬を飲む必要があるときは、受診時に必ず医師や薬剤師に相談しましょう。
もし低用量ピルと注意が必要な処方薬を併用してしまった場合は、低用量ピルの効果が一時的になくなる可能性もあるため、服用後1週間程度はコンドームなどを使った別の避妊法も行うようにしましょう。
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