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“Dダイマー”ってなに? 低用量ピルでリスクが高まる血栓症の診断方法を解説!

“Dダイマー”ってなに? 低用量ピルでリスクが高まる血栓症の診断方法を解説!

低用量ピルを飲むことでさまざまな副作用が現れることがありますが、その中でもっとも注意が必要な副作用の1つが血栓症です。今回は、血栓症の検査において重要な意味を持つ“Dダイマー”について詳しく解説します。Dダイマーとは何なのか、どのように測定するのかを中心に、血栓症についてもご紹介します。

医師監修

Dダイマーって一体なに?

低用量ピルを飲むことで、血栓症(血液の塊ができ、血管がつまる病気)のリスクが高まるといわれています。その血栓症の疑いがある場合に、調べる必要があるのが血液中のDダイマーの量です。クリニックによっては、定期的にDダイマーの数値を調べるところもあります。

Dダイマーとは、フィブリンという血栓(血液の塊)の中に発生する物質が、プラスミンという物質に溶かされた際に生まれるFDPという分子の集合体をつくる要素の1つです。このDダイマーが増えているかを調べることによって、血栓がある、または、過去にあった可能性を確認できます。

Dダイマーは血液検査で調べることができ、数値が高い(陽性)と血栓症の疑いがあります。しかし、Dダイマーの検査結果が陽性だからといって必ずしも血栓症というわけではなく、陰性なら血栓症の疑いはなし、陽性なら血栓症の疑いがある、という一種の目安になるものです。

血栓症の判断方法とは?

先ほども説明したように、Dダイマーは主に血栓症が疑われる症状が現れた場合に測定します。そのため、あらかじめ血栓症の症状がどのようなものなのか知っておくことも大切です。

血栓症の中でも、低用量ピルを飲むことで特にリスクが高まるのが、静脈血栓塞栓症じょうみゃくけっせんそくせんしょう(VTE)です。静脈血栓塞栓症(VTE)とは、特定の静脈に血栓ができる病気(深部静脈血栓症)と、血栓が血液に乗って移動し、肺動脈が血栓でつまる病気(肺血栓塞栓症)をまとめた呼び方です。

飛行機などで同じ姿勢を取り続けたことが原因で静脈血栓塞栓症(VTE)が起こると、エコノミークラス症候群と呼ばれることもあります。

血栓症の自覚症状(ACHES)

静脈血栓塞栓症(VTE)の自覚症状は、血栓ができる場所によって以下のような症状に分けられます。また、それぞれの部位の頭文字をとって“ACHES”と表現されています。

  • 激しい腹痛(abdominal pain)
  • 激しい胸の痛み、息苦しさ、押しつぶされるような痛み(chest pain)
  • 激しい頭痛(headache)
  • 視野が狭くなる、見えにくい所がある、舌がもつれる、失神、けいれん、 意識障害(eye / speech problems)
  • ふくらはぎの痛みやむくみ、握ると痛む、赤くなる(severe leg pain)

このような症状がある場合は、すぐに医療機関を受診しましょう。低用量ピルを処方してもらっている医療機関ではないところを受診する場合は、必ず低用量ピルを飲んでいることを伝えましょう。

Wellsスコア

各種検査を行う前に静脈血栓塞栓症(VTE)のリスク因子や症状を点数化し、静脈血栓塞栓症(VTE)の可能性を判断する方法もあります。代表的なものにWellsスコアがあります。

Wellsスコアで静脈血栓塞栓症(VTE)の可能性が高いと判断された場合は、エコーやCTなどでより詳細な検査を行います。

血栓症のリスクが高い場合はピルを服用できない

低用量ピルを処方してもらうときには、問診で持病や既往歴などの確認が行われます。このときに、血栓症のリスクがもともと高いと判断された場合は、低用量ピルを処方してもらえないこともあります。

血栓症のリスクが高いのは、以下のような人です。

以下のような持病・既往歴・家族歴がある人

  • 血栓性静脈炎、肺塞栓症などの患者、または既往歴がある
  • 肺高血圧症または心房細動を伴う心臓弁膜症の患者、亜急性細菌性心内膜炎の既往歴がある心臓弁膜症の患者
  • 血管病変を伴う糖尿病患者
  • 抗リン脂質抗体症候群患者
  • 表在性血栓性静脈炎患者
  • 炎症性腸疾患患者
  • 妊娠高血圧症候群の既往歴がある人
  • 血栓症の家族歴がある人

以下のような体質の人

  • 血栓性素因がある人
  • 高血圧の人
  • 脂質代謝異常がある人
  • BMIが30より高い人

以下のような生活習慣があったり、特殊な状態にある人

  • 喫煙者
  • 30分以上の手術を4週間以内に控えている人、または術後2週間以内の人
  • 寝たきりなど長期間安静状態の人
  • 静脈血栓塞栓症(VTE)のリスク因子がない、出産から3週間未満の非授乳女性

これらに当てはまる場合、処方が禁止されるか、状況によって慎重に検討されます。血栓症のリスクを避けるためにも、問診では持病や家族歴について正確に伝えるようにしましょう。

Dダイマーは血栓症の判断材料になる大事な指標

Dダイマーは血栓症かどうかの判断材料となる血液検査の項目で、血栓症が疑われる症状などがある場合に測定されることが一般的です。

血栓症の自覚症状には、お腹や胸の痛み、頭痛、外見の変化、ふくらはぎの痛みやむくみなどがあるため、このような症状がある場合はすぐに受診しましょう。また、低用量ピルを処方してもらっている医療機関と別のところを受診する場合は、必ず低用量ピルを飲んでいることを申告しましょう。

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