低用量ピルを飲むことで、乳房痛や乳房が張るといった副作用が起こることがあります。しかし、一般的に低用量ピルの副作用による胸の痛みは低用量ピルを3か月程度飲み続ければ解消されるため、まずはしばらく様子を見てもよいでしょう。
痛みが強くなったり痛みを感じる期間が長引いたりするようであれば、医師に相談するようにしましょう。場合によってはピルの種類を変更することで改善されることもあります。
低用量ピルを飲んで胸が痛くなる原因(2)【血栓症】
血栓症も低用量ピルを飲んで胸が痛くなる原因となります。血栓症とは、本来血管の中ではサラサラである血液が何かしらの理由で固まり、血管が詰まってしまう病気です。
低用量ピルを飲むと血栓症のリスクが少し高くなるといわれています。実際に、低用量ピルを飲んでいない人であれば血栓症を発症するのは年間で1万人のうち1~5人程度ですが、低用量ピルを飲んでいる人では年間で1万人のうち3~9人に発症するというデータがあります。ただし、血栓症のリスクが著しく高い方にはそもそも低用量ピルを処方できないため、過度に心配する必要はありません。
血栓症による胸の痛みの特徴は鋭い痛みや押しつぶされるような痛みで、そのほかにも息切れなどが伴うことがあります。このような症状が起こった場合は、すぐに医療機関を受診してください。
血栓症以外の病気の可能性も
低用量ピルの服用中に胸の痛みを感じる場合、血栓症の結果として起こった肺塞栓症や心筋梗塞、狭心症といった病気の可能性も考えられます。
肺塞栓症の症状は胸の痛みや息切れ、ふらつき、失神などです。心筋梗塞の症状は胸部の圧迫感や疼くような痛みのほか、人によっては呼吸困難や嘔吐が起こり、失神するケースもあります。狭心症の症状は、胸骨の後ろあたりの圧迫感や痛みなどがあります。こういった症状がある場合は低用量ピルの服用を中止し、すぐに医療機関を受診するようにしましょう。
低用量ピルを飲んで胸が痛くなる原因(3)【乳がん】
低用量ピルを飲むことで、わずかではありますが乳がん発症のリスクが高まるといわれています。ピルの種類や含まれるホルモン量によっては関連性がないというデータもあるため断言はできませんが、乳房などが痛くなった場合、まれに乳がんも原因として考えられます。
日本産科婦人科学会の低用量経口避妊薬、低用量エストロゲン・プロゲストーゲン配合剤 ガイドライン(案)によると、低用量ピルの服用中は必要に応じて乳房検査を行うことが望ましいとされているため、気になる場合は医師に相談して適宜検査をしてもらうとよいでしょう。
一方で、乳腺繊維腫や嚢胞性疾患、乳腺症といった良性の病気に対しては、低用量ピルによる予防効果や症状の緩和も期待されています。
低用量ピル服用中に胸が痛む場合は受診の検討を!
低用量ピルの服用中に胸の痛みや乳房痛を感じるときは、軽微な副作用の場合もあれば、血栓症や心筋梗塞などの重篤な副作用が起こっている場合、乳がんなどの病気である場合もあります。
軽微な副作用であれば、数か月飲み続けると改善されることが一般的ですが、胸の痛みが長期間続く、急に激しい痛みが起こったという場合はすぐに医療機関を受診しましょう。
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