低用量ピル服用中の定期検診【基本の検診】
低用量ピル服用期間中の基本的な検診内容は、服用開始1か月後、3か月後とそれ以降3か月ごとに行う問診、血圧測定、体重測定です。問診では、薬を正しく服用できているか、効果、副作用があるかどうかなどが確認されます。
低用量ピル服用中に、もっとも注意しなければならない病気が血栓症(血管が詰まってしまう病気)です。血栓症は、低用量ピルを飲み始めてから3か月以内に発症することが多いため、最初のうちは特に血栓症が疑われるような症状がないか確認が行われます。
血栓症の疑いがあれば追加で検査を行い、必要に応じて服用を中止することもあります。また、肥満体型の方は血栓症のリスクがより高いといわれているため、体重測定も大切な指標になっています。
高血圧の女性が低用量ピルを飲むと、心筋梗塞や脳卒中といった病気のリスクも上がるといわれています。血圧の上が160mmHg以上、または下が100mmHg以上の場合は、薬を使って血圧を下げなければ低用量ピルを飲むことができません。
体重と血圧は定期的に家庭で計測することも重要です。
低用量ピル服用中の定期検診【半年ごと・1年ごとの検診】
低用量ピル服用中は、半年~1年ごとに各種血液検査のほか、性感染症検査、乳房検診を、1年ごとに子宮がん検査を行うことが推奨されています。
血液検査は、赤血球や白血球などを調べる“血液学的検査”や、コレステロールや中性脂肪を調べる“血液生化学検査”を行うことが基本です。
また、低用量ピルを飲むことで無防備な性行為を行う頻度が増えると、クラミジアなどの性感染症のリスクが高まるといわれています。そのため、性感染症の検査も定期的に行ったほうがよいとされています。たとえば、クラミジアの場合は尿検査を行うことが一般的です。
そのほか、低用量ピルは乳がんの発症リスクを高めるともいわれているため、定期的な乳がん検診も受けるとよいでしょう。
低用量ピル服用中の定期検診【必要に応じて行う検診】
必要に応じて血液凝固検査、乳房検査、眼底検査、頭部CT、内診などを行うことがあります。
血液凝固検査とは、血栓症の可能性があるかどうかを調べる血液検査で、体質や持病などでもともと血栓症のリスクが高い場合や、血栓症が疑われる症状が現れた場合に行われることがあります。さらに、視野が狭い、物が見えにくいといった視力の異常がある場合は脳に血栓ができている可能性があるため、眼底検査や頭部CT(画像検査)が行われます。
乳房にしこりがある場合などはマンモグラフィーや超音波検査で乳房検査が行われます。そのほか、子宮や卵巣に病気があって生理が重いなどの症状がある場合は定期的な内診や超音波検査で病気が悪化していないか確認が行われます。悪化が確認された場合はさらに詳しい画像診断などを行い、低用量ピルを飲み続けてよいかを判断します。
低用量ピルを飲む際は定期検診をしっかり受けよう!
低用量ピル服用中の定期検診では、服用開始1か月後、3か月後とそれ以降3か月ごとに問診、血圧測定、体重測定を行うのが基本です。さらに、半年~1年ごとに血液検査、性感染症検査、乳房検診、1年ごとに子宮がん検査を行うことが推奨されています。血栓症などの病気の発症、悪化が疑われる場合には、その都度検査を受ける必要があります。
低用量ピルを安心して飲み続けるためにも定期検診をしっかり受けるようにしましょう。
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