トラネキサム酸とは?
トラネキサム酸とは、主にしみや肝斑(頬の上あたりに左右対称にできるぼんやりとしたしみ)の改善などの治療に使われるアミノ酸の一種です。喉の炎症を抑える薬などにも配合されることがあります。
低用量ピルとトラネキサム酸を併用しても問題ない?
低用量ピルとトラネキサム酸の併用は、基本的に可能です。一方で、トラネキサム酸は止血剤として使われることもあり、血栓(血の塊)がある場合は溶けるのを遅らせる作用があります。
低用量ピルを飲むと血栓症(血が固まって血管がつまる病気)のリスクがやや高まるといわれているため、医療機関によっては念のため併用を禁止している可能性もあります。
ただし、血栓症発症のリスクは、年間で通常1万人あたり1~5人なのが、低用量ピルを飲むと1万人あたり3~9人に増える程度であり、低用量ピルを飲んでも血栓症が起きる確率はそれほど高くありません。また、そもそも血栓症のリスクが著しく高い人にはピルを処方できないため、過度に心配する必要はないでしょう。
低用量ピルとトラネキサム酸の併用にリスクがあるかは、それぞれの体質や生活習慣、既往歴によります。そのため、併用したい場合は医師とよく相談するようにしましょう。
トラネキサム酸の併用に注意したほうがよい人とは?
以下のような特徴がある人の場合は、血栓症リスクが高いとされています。そのため、併用には特に注意が必要です。
- 血栓症を発症したことがある
- 家族に血栓症患者、既往歴がある人がいる
- 自己免疫疾患患者
- がん患者
- 糖尿病患者
- 溶血性貧血
- 静脈瘤がある
- 重症感染症にかかっている
- 脱水症患者
- 高血圧症患者
- 高脂血症患者
- 先天性血栓性素因がある
- 血液を固める薬が投与されている
- 喫煙習慣がある
- 寝たきりなど動かない状態である
- 手術後やけがをした後
- BMI30以上の肥満体型
- 40歳以上 など
このような特徴や生活習慣のある人は、低用量ピルとトラネキサム酸との併用について慎重に考える必要があります。また、血栓症のリスクの高さから、そもそもピルを処方してもらえない場合もあります。
低用量ピルとトラネキサム酸を併用したい場合は必ず医師に確認を!
低用量ピルとトラネキサム酸は併用できます。しかし、低用量ピルは血栓症リスクを高めることがあり、トラネキサム酸にはできた血栓が溶けるのを遅らせる作用があるため、併用の際は必ず医師に確認しましょう。
また、もともと血栓症リスクがある方は併用を控えたほうがよいでしょう。血栓症を発症したことがある、家族に血栓症患者や既往歴がある人がいるといった方のほか、高血圧や肥満体型の方、喫煙者の方などは特に注意してください。
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